秩禄処分

2016.02/03(WED)

秩禄処分 明治維新と武家の解体




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秩禄処分 --明治維新と武家の解体--
著 者;落合弘樹
    ochiai hiroki
2015年12月10日 第1刷発行
発行所;講談社
 本書の原本「秩禄処分--明治維新と武士のリストラ」は、1999年中央公論新社より刊行
     *
目次 秩禄処分
まえがき
第一章 江戸時代の武士
   兵農分離と近代武士の成立/「士農工商」と帯刀の権利/俸禄のかたち/武士の「家」と家格/役職と禄/合議と「個」/支配の危機と人材登庸/対外的危機と「武」の時代/家格主義と能力重視/戦争の変化/「公論」の尊重
第二章 維新期の禄制改革
   「封建」から「郡県」へ/版籍奉還/諸務変革の指令/賞典禄の付与/旧幕臣の解体/公家の禄制改革/「藩制」の布告/家禄削減の手段/帰農法/禄券法/廃藩置県の断行/藩債と藩札の整理
第三章 留守政府の禄制処分計画
   政府案としての禄券法/「内地政務の純一」/井上馨の急進的な禄制廃止案/急進的処分への自信/吉田清成と森有礼の論争/政府内の圧力/木戸孝允の憂慮/徴兵令と「常職」廃止/妥協案への後退/家禄の全国画一化/地方官会同と井上の辞職
第四章 大久保政権の秩禄処分
   征韓論政変と大久保政権の成立/家禄問題の再討議/木戸孝允の士族論/閣議の決着/家禄税の賦課/家禄奉還制の創設/家禄奉還への反応/家禄の金禄化/帰農商の困難/新聞紙上における士族論/「座食」への批判
第五章 禄制の廃止
   朝鮮問題の解決と廃刀令/禄制廃止の最終決定/政府内の士族保護論/金禄公債の発行/秩禄処分と不平士族
第六章 士族のゆくえ
   士族授産への着手/士族は没落したか/早期達成の背景
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以下、「武士の娘」本文p237から引用
・・・長岡藩家老(※稲垣茂光)の娘として生まれた杉本鋮子は、アメリカで少女時代からの身辺の出来事を記した『武士の娘』を著しているが、その中に戸田という士族のことが記されている。長岡藩は家老河井継之助の指揮で新政府軍に激烈な戦闘を挑んだ。その結果、城下は焦土と化すとともに・・・
 と書き進め、その後遠くから偶然に戸田の姿を見かけた感慨を次のように記している
「この方は、過去の武士を代表していられた方です。今は迎えられそうもない、古い教養の外には、この新しい世代に、何の捧げるものをも持ちあわせていない故に、不運をも静かに受けて、うらぶれの身を生きぬかれたのでございます。こういう人々もまた、皆、英雄ではございますまいか。」
と...
 著者(「秩禄処分」の)は、明治にはこうした老人がいたるところに存在したといい、「没落士族」という言葉に或る種の敬意がそこに含まれるのは、文明開化を謳歌するなか、多くの人が放擲(ほうてき)したり見失ったりした風格が彼らに備わっていたからであろう、と書く
※ 稲垣茂光は、越後長岡藩の家老首座(2000石)。志摩鳥羽藩主・稲垣氏の庶流の家系である。諱は茂光、後に重光
--引用・要約;「稲垣茂光」『フリー百科事典・ウィキペディア日本語版』2013.12/20(金)03;18--
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あとがき
学術文庫版あとがき
参考文献
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明治九年、華族・士族に与えられていた家禄を廃止した「秩禄処分」。この処置によって、武士という身分は最終的に解体された。支配身分の特権はいかにして解消され、没落した士族たちは、この苦境にどう立ち向かっていったのか、改革を急ぐ大久保利通、ひとり異議を唱える木戸孝光、西郷隆盛率いる鹿児島士族の動向--。維新史の知られざる裏面に迫る
--カバー、裏表紙から--
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武士の娘(2016.02/11)



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・so-netブログ;只今出掛ケテ居リマス

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by mo20933 | 2016-02-03 23:18 | その他>その他 | Comments(0)